ぎじゅメモ

パソコンオタクのメモブログです。

go言語の開発環境を作る

この手順は以下の環境で行います - ubuntu18.04

この手順では以下の物がインストールされます - go1.10.3 - Visual Studio Code

手順を実施する前に

ubuntuでは下記コマンドを実行する事でgoの開発に必要なツールをインストールする事が可能です。

apt install golang-1.7

ただこれには以下のメリット・デメリットがあります。 - メリット - aptを使ってインストール、アンインストールができるため管理が簡単 - デメリット - apt install でどこまで設定してくれるのかわからない - 最新のバージョンではない - なのでgo言語の最新の機能は使うことができない

なので手動で行ってしまいましょう! 手動でも意外と簡単です。

手順

rootユーザーで全ての手順を行います。

1.linux用のgo言語をダウンロードする

ダウンロードされたファイルは後で不要になるため、/tmpで作業を行います。 /tmp以下に配置されたファイルは再起動毎に自動で削除されます。

# cd /tmp
# wget https://dl.google.com/go/go1.10.3.linux-amd64.tar.gz

2.展開する

tar.gzファイルはtarコマンドのzxvfで展開する事が可能です。

# tar -zxvf go1.10.3.linux-amd64.tar.gz

3.展開した物を/usr/local/に移動する

手動でインストールする場合は、ここに実行ファイルを配置します。

# mv go /usr/local/

4.パスを通して、/tmpでの実行許可

ubuntuではホームディレクトリの.bashrcにexportコマンドを記述する事でパスを通す事ができます。 ここからは各ユーザー毎に設定を行ってください。

# cp ~/.bashrc ~/.bashrc-backup
# echo 'mysetting' >> ~/.bashrc
# echo 'export GOPATH=$HOME/go' >> ~/.bashrc
# echo 'export GOROOT=/usr/local/go' >> ~/.bashrc
# echo 'export PATH=$PATH:$GOROOT/bin' >> ~/.bashrc
# echo 'export PATH=$PATH:$HOME/go/bin' >> ~/.bashrc
# echo 'mount -o remount,exec /tmp' >> ~/.bashrc

"ではなく'を使用している事に注意してください。 "を使った場合はうまくいきません。

最後の/tmpの実行許可は go run コマンドを実行する際に使用されるため、許可しておかなければなりません。 セキュリティ的には弱くなるので気になる方は go run 実行前に

# mount -o remount,exec /tmp

を手動で実行してください。

5.goコマンドが使えるか確認

端末を開きなおして以下のコマンドを実行

# go -h

ヘルプが表示されたならgo言語インストール完了です go言語を実行する環境が必要なだけであれば下記手順は不要です。

6.vscodeをダウンロード・インストールする

vscodeのインストールは下記コマンドだけで完了します。 この時も/tmpに移動しておく事で削除する手間が省けます。

# cd /tmp
# wget https://vscode-update.azurewebsites.net/1.14.0/linux-deb-x64/stable
# dpkg -i stable

7.vscodeが起動するか確認

rootで実行する場合には --user-data-dirオプションが必要となります。 ここでは~/.codeを指定します。

rootの場合
# code --user-data-dir=~/.code
その他の場合
# code

起動したらvscodeインストール完了です。

8.vscodeでgoの開発環境を整える

vscodeを起動して以下の操作を行います。

vscodeの拡張機能「Go」をインストールし、vscodeを再起動
vscodeで適当なディレクトリを開く
ファイルを作成し、「main.go」ファイルを作成する
ファイルをクリックして開き、何か記述してCtrl+S
vscodeに何かインストールしろと言われるので、「Install All」をクリックし、インストールする。

Install Allでは、golintや、補完機能などの周辺ツールがインストールされます。 この手順を繰り返し、何も出なくなれば環境は整いました。

9.goでhello worldしてみる

hello worldしてみます 先ほど作成した「main.go」を開き以下の内容を記述してください。

package main

func main(){
    println("hello world!")
}

そしてF5キーを押す事で実行する事ができます。 うまくいかない場合はvscodeのターミナルで(他の端末でも可)「main.go」があるディレクトリに移動してから下記コマンドを実行してください。

# go run main.go

vscode下部のコンソールに hello world! と表示されれば vscode + go言語 の開発環境は完成です。

アンインストール

アンインストールも簡単です。

# rm -r /usr/local/go
# rm -r ~/go
# mv ~/.bashrc-backup ~/.bashrc

.bachrc-backupが無くなってしまった場合には、 .bashrcをleafpadやvimで開き、追記した行を削除するだけで大丈夫です。